133-蝉
涼しくなってきたからかセミがバタバタと道端で死んでいる。
今日の朝、車に乗ろうと後部座席のドアを開けると、車の屋根にぐったりしたセミが乗っていたらしく、ドア動きに反応したのか鳴いて暴れ始め、そのまま車内にインしてしまった。乗ろうとしていた嫁は軽くパニックになっていたが、娘3.6歳は興味深そうに暴れるセミをじっと見ていた。
俺もセミが怖いので、やっとの事で車外に放り出すと、そんなに飛べたのかお前、っていうぐらい高く飛び、よろよろ視界から消えて行った。
娘は「セミさんはさあ、ギーギーって面白い音をだすから好きよ」と言って満足そうだった。