163 - 6歳の神様
娘6歳が熱を出してソファで寝ている。
ふとみると、両手を合わせて何やら呟いている。聞くと、「かみさま、明日はようちえんで餅つきがあるので熱を治してください。」とお祈りしていた。神様のことなんか俺からは何も教えた事はなかったので、興味があって聞いてみた。
「神様ってどこにいるの?」
「お空の上。」
「どんな風な形?動物っぽいとか、手は何本とか」
「人と同じ。」
「どんな人?」
「女の人で、目をつむってて、水色のドレスを着てるの。」
「パパは神様って男の人だと思ってたよ。こんど紙に描いて見せて」
といって描いてもらう約束をした。彼女のこれまで得たのいろいろな情報の断片から神様ってものを想像してるようだ。水色のドレスは「金の斧」の絵本かな。