Flock of Goats 2

主に海外ドラマの記録

162 - STARTUP s01 / スタートアップ シーズン1

観てた。

おお。お、おお、面白いじゃねーか!

 30代〜40代のおじさん視聴者が好きな、IT、金、ギャング、ビジネス、親子、暴力、犯罪などを詰め込んだ感じ。うまくまとめあげてると思う。プロットはいくらか複雑であるけども、理解するのは難しくない。

The OC で 金持ち坊っちゃんのセス役をやった アダム・ブロディが主演してて、プロデュースもしてるようだ。この人の演技は結構好きだ。そういえばOCでの主役で片割れのベン・マッケンジーはゴッサムで主演中。あとマーティン・フリーマンがわりと悪役寄りで出てるが、シャーロックやファーゴとも違う感じで、新鮮。

 話の方は、金融汚職が進んでいるというマイアミが舞台で、仮想通貨をなんとかスタートさせたいと願い資金を募る開発者の女性(イジー)と、父親資金洗浄した金を突然預かり困惑する銀行員の男(ニック)、その父親にドラッグマネーの資金洗浄を依頼したギャングの男(ロナルド)、そして同父親から金を揺すろうとするFBIの男(フィル・ラスク)と視点は4つで描かれる。とはいえ最初の三人は早々に利害が一致する部分が出てきて、仮想通貨ジェンコインで儲けようと会社をスタートさせ、出資者を募るのに奮闘する。そういえば出資者役で、ジュラシックパークのデブエンジニア役の人がでてた。

 一見おっかねえ顔の ロナルドはハイチ系のギャングで、ボスのジェイジェイと二人で勢力を拡大してきてその地位を築いた。ギャング間の抗争は悪化するばかりで死者がでたりする中ロナウドは仮想通貨ジェンコインで仲間が豊かになる方法に価値を見出すが、ボスにオメーコソコソ陰でなにやってんだよ、今は戦争だろ、と目をつけられてしまう。ボスは、逆にロナウドの息子にはよりコミットを求めるように仕向け、親子は引き裂かれる寸前に至る。

とまあそんな感じ。ファーゴのシーズン2、トゥルーディテクティブシーズン1のような独特なストーリーテリングスタイルを持っているわけではないものの、HBOシリコンバレーやワイヤーなどのハイブリット作品と言える感じで飽きずに見れる。

 

アダムブロディはOCでもユダヤ系の役だったけどこの人はリアルにユダヤ系なのかな?今回も何故か、自分の子供のバルミツバにいくら掛けたとか自慢するようなやつになりたくない、みたいなセリフがある。まあすげえどうでもいいんだけど。

 

 

 

161 - 最近観てたもの

見終わった

  • ヴァイキング ~海の覇者たち~ / Vikings シーズン1

  • Vikings Intro HD

    バイキングの王、ラグナルを主人公にしたヒストリーチャンネルの意欲作。衣装やセットなど、チープさを感じるところは全くなく、没入感を阻害させない。シーズン1では、小さな村が舞台になることが多く、もう少しスケール感が欲しいところ。今後どうなる。

  • ミスター・ロボット / MR.ROBOT シーズン1

  • Mr. Robot: Teaser - New Series on USA

    面白かった。ファイトクラブのドラマ版といえば壮大なネタバレになる気もするけど、リアルなハッキング描写や、興味を引く謎など、見所は多い。

  • モダン・ファミリー / modern family シーズン3   相変わらずおもしろい。クレアが市長選に立候補。ヘイリーは大学受験。

視聴中

160 - Master of None S01 / マスター オブ ゼロ シーズン1

見てた。面白い。刺激がたっぷりのドラマの類ではないが、愛すべき、好きなコメディ作品の1つになった。

 
マスターオブゼロとはなんのこっちゃといった感じのタイトルだが、原題はMaster of None で、調べたら一芸に秀でていないとか、なんでも並にできてしまうとかの、器用貧乏みたいな意味合いのようだ。
 
内容はというと、30才のインド系アメリカ人二世の主人公のユニークな価値観を、アフリカ系アメリカ人とは違うマイノリティであり、この現代に生きること、友達、親、恋人、そして自分の将来などを押し付けがましくなく、軽いタッチで、それをクリーンで高級感のある映像で描いていく。この辺の組み合わせが自分には新鮮だった。
 
最終話で、このドラマのまとめというか、締めくくりにシルヴィア・プラスの「ベル・ジャー」からの引用がモノローグで語られる。
 

目の前で緑色のイチジクの木の枝のようにのびる人生の選択肢。

枝先についたそれぞれの紫色の実はどれも素敵な将来だ。

 

このイチジクは夫。マイホーム。そして子供たち。

別なイチジクは有名な詩人。

もう一つは賢い教授。

もう一つはヨーロッパ、アメリカ、南アメリカ

そしてコンスタンティヌスソクラテスアッティラなど。

奇妙な名や変わった仕事を持つ恋人たち。

そんなイチジクのむこうにはもっといろんなイチジクがぼんやりと見える。

 

わたしはイチジクの木の前に座っている。

おなかがすいているのに、どのイチジクを選べば良いかわからない。

全部食べてみたい。

ひとつを食べれば他はたべられない。

 

決められずに座っていると

イチジクには皺がきざまれ、黒くしぼみ、ひとつ、ひとつ、またひとつと

足下に落ちていく。

 

この本は1963年に書かれたようだが、まさに、人生って適切なタイミングで選択を行うことの連続で、そうなんだよなぁ、と思った。

158 - HAND OF GOD S01 / ハンド・オブ・ゴッド シーズン1

見終わった。いいね。Amazonのオリジナルドラマ。

サン・オブ・アナーキーのクレイ役ででてた(というか自分が知らなかっただけで、普通に映画たくさん出てるみたいだけど)、ロン・パールマンの主演。
SOAで見たときはまじでゴリラみてーだなこの人、と思いながら見てたがあれは顔に対して小さめのサングラスのせいだったようで、このハンド・オブ・ゴッドではそんはそんな印象はあまりなかった。この巨体の判事が病気?になって周りに振り回される感じがわりと見てて面白い。

息子の自殺の謎、宗教、市政の汚職、神からのメッセージ、不倫、など要素は多岐に渡る。
物語のポテンシャルは確かにあり、ブレイキングバッドやハウスオブカードをよく研究している印象もあるが若干とっちらかった感じも受ける。
重婚の下りや牧師の苦難、もうちょっと減らしても良かったかなあ。


159 - メールアドレスとパスワードがどこからか漏れてる(と思う)(1)

事の発端は10/29。

 朝起きてメールを見るとNetflixからあなたのリクエストによりメールアドレス変更したよ、というのと、料金プランを一番高いやつに変更したよ、という二つのメールが来ていた。
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は?いやしてないけど?と思い、Netflixにログインしてみようとするもメールアドレスが変更されててログインできず。つうか既存のメールアドレス確認しなくて変更できるのかよ。そういうもんだっけ?
 
焦ってメールに書いてあるサポートの電話番号に電話。朝なので営業時間外。しょうがないのでいつも通り朝を過ごし、仕事に行く途中に横浜駅で電話。
Netflixのサポートの保留音はドラマのオープニングの曲が流れる。Orange is the new blackの曲などを聴いてしばらく待つ。
おねーさんが対応。メールアドレスを口頭で伝えるが、おれのメールアドレスはランダムな文字列なので、電話で伝えるのが難しい。
えーっと、ビー、エックス、エヌ、とかそんな様子で、字面では覚えているが暗記できているわけではない。

業を煮したおねえさんは、支払い情報から確認しようと思い、俺のPaypalアドレスを確認してきた。
PayPalのアドレスはもう少し分かりやすい文字列なので、伝えやすく話が進んだ。
「たしかにメールアドレスが変更されてますね」とのことで、元に戻してもらい、パスワードをリセット。プランも戻してもらう。その場でログイン確認。オーケー。差額返金します。
Netflixは立ち上げるとユーザー選択が出るが、この時は4人分、なんかユーザー名に北欧っぽい文字の名前が出てた。1人はゾンビランドを見てたようだ。
とりあえずは解決。なんでログインできなくなったんですか?と質問すると、海外のNetflixサポートでなんかあったんじゃないですかね、海外のNetflixの事はわからないので、と言う。
いやパスワードが簡単だったから破られたか、メアドとパスワードの組み合わせが漏れてんでしょ、と思ったが、自分のせいもあるかもしれないので深く突っ込まず電話を切った。

続く。

157 - Life is Strange E05 / ライフ・イズ・ストレンジ エピソード5(フィナーレ)

 終わった。まあゲームの結末としてはこんなもんだよねという印象。

 

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これまでの顛末は前半に大方結果がでる。後半はまあ後片付けというか、抽象的なmaxの悪夢を探索しつつ最後の大きなChoice に向かってくという感じだろうか。

このゲームは、蝶と嵐、というモチーフを選んでいる事からわかるように、バタフライ効果をテーマにしているように思う。結局マックスがなぜ時間軸を操れるようになったのかはわからなかったが、最初のパーソナルな一つの選択が、また選択を生み、徐々に巨大な歪みになって向かってくる。もちろん最後のChoiceにもよるが、嵐を起こさないという選択によって親友クロエと体験した1週間が儚く消えていくというか、過ぎ去ってしまう所が切なく、青春そのものだなあと思ったりもした。

でこのゲームはなんだったのかというと、「時間軸をいったりきたりして選択をやり直しても、時間の上のレイヤーには運命があり、幸せや不幸の総量はあらかじめ決まってるんだ」という事だったのかなと。じゃあ俺が熟考を重ねて選択したマックスに費やした時間はなんだったのかというとw まあ、運命ってもんを感じる事ができるゲームだったという事で。

 

決まっている訳ではないけど、シーズン2があるならキャストも総入れ替えで、みたいな話があるようだ。

www.polygon.com

 

この形式は TVドラマのアメリカンホラーストーリーやトゥルーディテクティブなど、最近一つの潮流になりそうな感じはある。

タイムリープは置いといて、Life is Strange というテーマでやるなら、それなりに許容範囲もありそうだしダレなくてよいのかもと思ったりするけれど、まあそれは今後。

あとそういば日本語版がでるようだ。マックスみたいなどちらかといえば地味な子設定のキャラがFuckを連発するのは、なんというかそーいうもんなのかなあと思ったりしたが、クロエのhella、step-douche、決め台詞的に使われるマックスの特徴的なwowser 、score!(一回だけだったかも。へー、と思った記憶が。)どう訳されるのかしらね。

 

156 - THE WALKING DEAD S05 / ウォーキング・デッド シーズン5

見終わった。

全体的な飢餓状態が迫ってくる中で、労働や、暴力(食人)、文明などいろいろな価値観を持った集団がでてくるが、リック達との衝突を丁寧に時間をかけて描いているところがこのドラマの偉大なところだと思う。
シーズン終盤での、壁に囲まれて一見とても平和にみえるコミュニティでの衝突で、リックの「今のこの世界は文明とかそういうことじゃねーんだ。ボーッとしてたら奪われる。ここは運が良かっただけだ」という主張も、見ている自分には一見どちらが正しいのかわからない。リック達がおかしくなっている可能性も十分にあるし、わりと終盤はそういった視聴者のいままでのリック側の視点を揺さぶる演出である。

しかしリックの人の狂気を宿した目の演技はすごいね。